原文:Two Lectures(1912)
社会に対する個人
1) むしろその逆が真理であると言うべきである。
2) 社会はあらゆる個人の敵である
ある集団とは、単なる個人を足していったものではない。それ自体の心理学と生命力を有する。ゆえに、それは存続し、生き延びようとする。
3) 社会が存続するためには、ふたつの法則に従う必要がある
A - 社会的保存の法則。社会は自己を生みだしたものを保持する
= 伝統的である
= 変化の敵である
B - 社会的順応主義の法則。社会はすべての個人がこの目的のために行動することを求める――すなわち、あるタイプに順応することを。社会は強制によって之を実現する。君主の臣民。民主主義の市民。
よって=独自性
個人的独立の敵である
4)(独自的に自由に)存在するためには
個人は社会に抵抗しなければならない。
A. 課せられた社会的義務に抗して
例:兵役
賃金労働
法令遵守
道徳および慣習への尊敬
B. そしてより難しいこととして:
社会的状況によって内面に生じた歪みに対抗すること
例:偽善
所有欲(性的なものを含む)
無気力
媚びへつらい
権威主義
強制的連帯
(ル・ダンテック『不可欠なる偽善』参照)
5) かつてそうであり、今もそうである。これからもそうなのか?
残念ながら、そうである。
社会の生存に関わる法則は、自然法だ。
ここで共産主義的楽園を想像してみよう:
――そこには社会状態はなく、産業の終焉、完全で永続する個人に対する戦争がある。
――そこには集団的種強制がある。
- 道徳
- 経済
――このような社会では、独自的であることは、せいぜい眉をひそめられる程度にしか容認されない。
道徳的強制。
6) ではどこに社会的進歩があるのか?
闘争の場が変化することにおいて。
もはや我々はパンのために戦わないだろう。
拘束はもはや物理的暴力的ではないだろう。
それでもなお!
7) ではこれら結論にどんな意味があるのか?
A――社会的未来になんら幻想を抱くべきではない
B――社交的であるべきだが、社交性に騙されてはならない。徒党を組む精神に陥らないこと。
盗賊
1) 時事がこの主題を提供する
犯罪が増加していることは事実である。
人々は殺し、盗み、詐欺を働く。
この機会を利用して、我々がこれについてどう考えるかを述べておこう。
2) 我々はこれをどう考えるか。
我々は、これが論理的であり、
不可避であり、
必要であると考える。
社会的組織が犯罪を生む。
すべてが売られ、すべてが盗まれる。
制度と犯罪の対応関係を見よ:
所有――盗窃
権威――反抗
法律――詐欺
貧困――盗賊行為
抑圧――報復
一方に社会があり、他方にいくらかの個人たち。
3) 犯罪者のなかには、以下を区別することができる。
不運な、ブルジョワ的魂をもつ者たち
不器用な、失業者たち
そして反抗的な者たち――
徴兵忌避者、脱走兵、窃盗者。
奴隷制に適応しなかったがゆえに。
彼らは大胆さと
決意
によって際立っている。
私は前者をどれほど軽蔑しているか――
そのぶん、後者をどれほど愛しているか。
4) 彼らは我々とともに、生命を要求することを敢えてする、ただひとにぎりの人間たちである。