1. かみさまをこわがらなくていいんだよ
ねえ、かみさまが見てるから、おこられるかもって思うことあるかい?
でもね、かみさまがほんとうにいるとしても、とてもやさしくて、おだやかな存在なんだよ。
人のする小さなまちがいに、おこったり、ばちをあたえたりはしないんだ。
天のうえから、しずかに見まもっているだけで、こわい目ではにらまない。
だから、「てんばつがふる」なんて言葉で、おびえることはないんだよ。
だいじなのは、こわいからじゃなくて、「これはよいことかな?」って、
自分のこころで考えることなんだ。やさしい気もちでいられるなら、それでいい。
そらをこわがらずに、あおいひかりを楽しんでごらん。
びくびくしなくても、君はじゅうぶんいい子なんだからね。
2. しぬことをこわがらなくていいんだよ
「しぬのって、こわいな」って思ったこと、あるよね。
でもね、しぬっていうのは「なにもかんじなくなること」なんだ。
ぼくたちが生きているあいだは、しは来ない。しが来るころには、もうぼくたちはいない。
だから、しとぼくたちは、けっして会うことがないんだよ。
たとえば、よるぐっすりねむって、なにも夢を見なかったとき──
しぬって、それとちょっとにてるかもしれないね。
だから、しぬことをあまりこわがらなくていいよ。
それよりも、いま生きてるってことのすばらしさを感じてごらん。
おいしいものや、たのしい時間をたいせつにしよう。
それが、ぼくたちにできるいちばんすてきな生き方なんだ。
3. たいせつなものは すぐそばにあるんだよ
「もっとすごいものがあれば、もっとしあわせになれるのに」って思うとき、あるよね。
でもね、ほんとうにたいせつなものって、じつはとても近くにあるんだよ。
たとえば、あたたかいごはんや、やさしい声、いっしょに笑ってくれる友だち。
そんな何気ない時間こそ、こころがほっとするしあわせなんだ。
わたしはいつも言っているよ。「よいものは、かんたんに手に入る」って。
たくさん持つことよりも、「これでじゅうぶん」と思えるこころがいちばんたいせつなんだ。
だからね、そばにある小さなよろこびを、ちゃんと見つけてあげてね。
それだけで、しあわせはいつも君のとなりにあるんだよ。
4. つらいことも、すこしずつすぎていくんだよ
つらいことがあると、「このままずっとつづいたらどうしよう」って思うよね。
でもね、どんなくるしみも、ながくはつづかないんだ。
いたみがつよいときは、たいていすぐおわるし、ながくつづくときは、だんだんなれてくる。
それに、つらいときは、だれかに話してもいいんだよ。
友だちでも、家の人でも、「つらいんだ」って言ってごらん。
そのひとことだけで、こころがすこしやわらかくなるんだ。
わたしも、びょうきのときに、友の言葉でほっとしたことがあったよ。
くるしみは、君のせいじゃないし、君をこわすものでもない。
それは、すこしずつ、かならずすぎていくんだよ。
終わりに:
「テトラファルマコスを児童向けに書いてくれ」
🤖「アイアイサー!」
でできたのが上記(画像もAI出力)
おもったよりいい感じなので公開してみた。
短くまとめると以下のような教義。
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神々を恐れるな (μηδὲν δεῖ φοβεῖσθαι θεούς):
神々は人間の幸福や不幸に干渉しないため、恐れる必要はない。 -
死を恐れるな (μηδὲν δεῖ θαυμάζειν θάνατον):
死は感覚の喪失であり、苦痛を伴うものではないため、恐れる必要はない。 -
善は容易に得られる (τὸ ἀγαθὸν ἔγγυς ἐστίν):
幸福は、欲望をコントロールし、自然なものを求めることで容易に得られる。 -
悪は容易に耐えられる (τὸ κακὸν εὐλύπητον):
苦痛は一時的なものであり、長くは続かないため、耐え忍ぶことができる。
仏教やアナキズム、個人主義やペシミズムに触れていく中で、
「やっぱりエピクロス先生がいちばん偉大だよな」
と思うことが多い。
「生きることが確実に楽になる」
という意味で、この4つの教えはたしかに「薬」なのだと思う。